Shoshi Shinsui

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イラク戦争への百年 中東民主化の条件とは何か

アメリカ単独主義の《大中東構想による民主化》は無事達成できるのか? 全中東のパレスティナ化に至ってしまうのか?

焦眉の中東問題の世界史的深層へ。 パレスティナ問題の発端から中東戦争、湾岸戦争、9.11テロ、アフガン・イラク侵攻〜復興まで。

現地の立場をよく知る執筆陣が、アメリカの武力行使とイスラームの関係、中東問題の根源にある「イスラエル問題」、現地に生きる人びとの歴史・現状と状況認識などの論点を掘り下げ、イラク復興やパレスティナ問題の今後を展望。

1) 中東地域全体がもつ世界史的問題構造を諸国横断的に抽出する縦糸と、
2) 各国がたどった歴史と現状の具体像を示す横糸で、「イラク戦争への百年」を明快に捉え、今後を展望。

歴史と現状を踏まえた今後の展開予測と対応策を求められる中東方面の実務従事者・関係者、必読の一書。

   



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編者 黒田壽郎
著者 黒田壽郎・眞田芳憲・陶常道・櫻井秀子・北村文夫・黒田美代子 (執筆順)
書名 イラク戦争への百年 中東民主化の条件とは何か
体裁・価格 四六判上製 320p 本体価格2800円(税別)
刊行日 2005年1月30日
ISBN 4-902854-03-1 C1022



 著者情報の詳細は「もうひとつの著者紹介」のページへ


編者紹介 

黒田壽郎 (くろだ・としお)
主要著書、『イスラームの心』(中公新書)『イスラームの構造』(書肆心水) 主要編著、『イスラーム事典』(東京堂出版) 主要訳書、アンリ・コルバン『イスラーム哲学史』(岩波書店) バーキルッ=サドル『イスラーム経済論』『イスラーム哲学』『無利子銀行論』(未知谷)他多数

著者紹介

眞田芳憲 (さなだ・よしあき)
中央大学教授、同大学法学部長、日本比較法研究所長、中国政法大学比較法研究所(北京)客員教授、同大学東アジア法研究所顧問、(財)世界宗教者平和会議(WCRP)平和研究所長。主要著作・翻訳出版、ヤマニ『イスラーム法と現代の諸問題』(訳、1980年、中央大学出版部)、『イスラーム法の精神』(著、1985年、中央大学出版部)、ドゥローブニク/レービンダー『法社会学と比較法』(共訳、1987年、中央大学出版部)、『法学入門』(著、1996年、中央大学出版部)など多数。

陶常道 (とう・じょうどう)
ペンネーム。エジプトなど中東滞在経験のある国際政治研究者。

櫻井秀子 (さくらい・ひでこ)
作新学院大学総合政策学部助教授。主要論文・翻訳出版、アリー・シャリーアティー『イスラーム再構築の思想』(訳〔ペルシャ語〕、1997年、大村書店)、「シーア派イマーム論――その現代的意義と実践的適用」(1995年、『講座イスラーム世界 5 イスラーム国家の理念と現実』栄光教育文化研究所)など専門論文多数。

北村文夫 (きたむら・ふみお)
読売新聞社カイロ支局長、ベイルート支局長、ロンドン総局長、国際担当編集委員などを歴任。主要著作・翻訳出版、サダト『サダト――最後の回想録』(監訳、1982年、読売新聞社出版局)、ギルモア『パレスチナ人の歴史――奪われし民の告発』(訳,1985年,新評論)など多数。

黒田美代子 (くろだ・みよこ)
前駒沢女子大学教授。主要著作・論文・翻訳出版、「パレスティナ解放戦線の歴史と現状」(1973年、『現代と思想』青木書店)、『チュニジア私的関係法』(訳、1990年、国際大学中東研究所)、『商人たちの共和国』(著、1995年、藤原書店)など多数。




目 次


 黒田壽郎
第 I 部 世界史的構造

眞田芳憲
アメリカの武力行使と国際法――イラク復興の真の条件とは何か
イラクの再建と平和に向けて /九・一一と仕掛けられたイラク戦争 /九・一一とイスラーム /アメリカの対イラク武力行使原因の正当性 /アメリカの武力行使と国際法 /アメリカの武力行使とジハード /今、イラクの復興人道支援に問われているもの


陶常道
現代中東の国際政治――根源にある「イスラエル問題」
現代中東問題を考えるための前提 /中東の国際政治を複雑にする要因――イスラエル・石油・情報機関 /第二次大戦の戦前・戦中からの遺産 /第二次大戦後の国際政治 /九・一一事件とその後 /総括と今後の展望 /欧米の課題と日本の立場


第 II 部 中東諸国の歴史と現在

櫻井秀子
イランとアフガニスタンのイスラーム政権――グレート・ゲームとイスラーム国家
いまなお生きるグレート・ゲーム /イスラーム国家の潜在的脅威 /グレート・ゲームとイラン /グレート・ゲームとアフガニスタン /グローバルな公正を求めて


北村文夫
エジプト革新運動の高揚と挫折――アラブ世界を覆う無力感
中東地域を包む陰鬱な閉塞感/ エジプト革命が放出した変革エネルギー/ ナセル体制が内包させた脆弱性/ サーダートの決断――対米接近とナセル遺産の放棄/ ムバラク政権を翻弄するグローバル化潮流/ ブッシュ戦略――軍事力による中東再編/ 歴史の重みと現代中東


黒田美代子
パレスティナ問題の歴史と現在
何がテロリズムとされるのか /イスラエル占領下の知られざる現実 /インティファーダ以後の展開 /パレスティナ解放闘争をテロとする根拠はどこにあるのか


黒田美代子
グローバリゼーションの中の中東諸国――トルコ、サウディ・アラビア、シリア、ヨルダン、レバノン
トルコ /サウディ・アラビア /ヨルダン /シリア /レバノン /中東諸国結束の衰えと民衆の不信の高まり


年 表




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