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天皇・憲法第九条

九条の異常性を直視する第三の道

日本国憲法に対してなされるべきは、大陸法的解釈か、英米法的解釈か。改憲論議における不可欠かつ第一級の知見でありながら、長くかえりみられてこなかった「日本国憲法と大陸法/英米法問題」の原点の書。九条幣原首相発案説の論拠として広く知られる本書の議論は、近代日本法学の主流である大陸法型の解釈と英米法型の解釈の対立の問題を経て、そもそも憲法という法文はいかに解釈されるべきものかという問いに及ぶ。
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著者 高柳賢三
書名 天皇・憲法第九条
体裁・価格 A5判上製 288p 本体価格6300円(税別)
刊行 2019年8月
ISBN 978-4-906917-94-5 C0032


目 次

第1章 象徴の元首・天皇
第2章 英米人のみた天皇制
第3章 「憲法第九条」――成立経過と解釈
第4章 完全非武装
第5章 人権の司法的保障――法治から法支配へ
第6章 日本国憲法の性格
第7章 日本国憲法の解釈
第8章 違憲審査制の運用――砂川判決を中心として
第9章 選挙民権と政党政治の粛正
第10章 改憲問題に対する米加学者の見解
第11章 憲法と政治


●著者紹介

高柳賢三(たかやなぎ・けんぞう) 英米法学者、法学博士。1887年生、1967歿。東京帝国大学法科大学卒業。同大学助教授を経て、1921年東京帝国大学法学部教授、1948年退官(名誉教授)。のち成蹊大学学長(名誉教授)。東京裁判で弁護人を務め、貴族院議員として新憲法案の審議に参加。憲法調査会会長、学士院会員、米国学士院会員、国際比較法学会正会員、国際仲裁裁判所裁判官。主要著訳書『英米法講義』(第1巻『英米法源理論』第2巻『英国公法の理論』第3巻『司法権の優位』第4巻『英米法の基礎』)、『極東裁判と国際法』、ロスコー・パウンド『法と道徳』(共訳)、ロスコー・パウンド『法律史観』ほか。