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批判的マルクス入門

“搾取”はいかに論じるべきものであるか

マルクスの説の価値はどこにあり、初学者が真に受けてはならない説は何であるか。マルクスの言説における倫理(義憤)と科学を経済学的に峻別。昭和一桁の時代からマルクスの学理に対する本質的な批判を唱えてきた経済学者が説く、マルクス評価のためにまず知らなければならない基本的な問題点。
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著者 小泉信三
書名 批判的マルクス入門
体裁・価格 A5判上製 384p 本体価格6900円(税別)
刊行 2019年7月
ISBN 978-4-906917-93-8 C0030


目 次

I
マルクス死後五十年
マルクシズム(講義要項)
マルクシズム
マルクシズム概観
唯物史観と共産主義的帰結
共産党宣言の今昔
[附録]ラッサールとマルクス

II
価値論上の効用説と費用説
搾取理論の根拠
搾 取 論
価値・価格・労働
過剰の労働者と過剰の商品

III
私と社会主義


●著者紹介

小泉信三(こいずみ・しんぞう) 1888年生、1966年歿。経済学者。東京生まれ。父は金融界の要職を歴任し当時慶應義塾塾長だった小泉信吉。1910年慶應義塾大学部政治科卒業後、慶應義塾教員となる。1912年からヨーロッパ諸国留学。1916年に帰国し、同大学教授となる。主な研究領域はリカードを中心とする古典派経済学。1933年慶應義塾塾長となる(1947年まで)。1934年リカード研究の論文で経済学博士号取得。1943年学士院会員となる。1949年以降東宮御教育常時参与となる。1959年文化勲章受章。

主な著訳書、『社会問題研究』(1920年、岩波書店)、『価値論と社会主義』(1923年、改造社)、『近世社会思想史大要』(1926年、岩波書店)、リカード著『経済学及課税之原理』(1928年、岩波書店)、ラッサール著『労働者綱領』(1928年、岩波書店)、『経済原論』(1931年、日本評論社)、『マルクス死後五十年』(1933年、改造社)、『アダム・スミス、マルサス、リカアドオ』(1934年、岩波書店)、『社会思想史研究』(1947年、和木書店)、『共産主義批判の常識』(1949年、新潮社)、『私とマルクシズム』(1950年、文藝春秋新社)、『共産主義と人間尊重』(1951年、文藝春秋新社)など。