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模倣と創造 哲学と文学のあいだで

●近代における文化の継承と変革の深層

ニーチェの詩作における文体への強いこだわりと孤独(井戸田総一郎)。タルド/カイヨワ/デリダにおけるミメーシスの星座(合田正人)。森鷗外における古伝承の再生と近代的な表現への問い(大石直記)。芸術と思想におけるオリジナリティの重視が自明である近代における模倣の意味を探究し、近代性の深層を照射する。
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著者 井戸田総一郎・大石直記・合田正人
書名 模倣と創造 哲学と文学のあいだで
体裁・価格 A5判上製 352p 本体価格6900円(税別)
刊行 2017年3月
ISBN 978-4-906917-65-5 C0090


●目 次

第1章 模倣・創造・書記行為――ニーチェの文体と孤独  井戸田総一郎

Ⅰ 模倣とジェラシー
Ⅱ 継承と断絶
Ⅲ パロディア――模倣と創造
Ⅳ 文体と孤独


第2章 擬きとかぎろいの星座――タルド、カイヨワからデリダへ  合田正人

Ⅰ タルドと模倣
Ⅱ カイヨワと擬態
Ⅲ 現象学とミメーシス


第3章 森鷗外と近代的表現へのアクチュアルな〈問い〉
――伝承と自由と、あるいは、ミメーシスとポイエーシスと  大石直記


Ⅰ 〈身を投げる女〉の表象――世紀転換期における再生する古伝承
Ⅱ 文学テクストにおける〈夢〉の威力、ないしは権能――生成する「山椒大夫」、〈写実〉と〈比喩〉と
Ⅲ 〈非合理なるもの〉の根源・『かのやうに』と『天保物語』と――行為論的地平へ
Ⅳ 晩期鷗外文学における伝承性への視角――文体、或いは、〈模倣〉と〈創造〉の交差する場へ
Ⅴ 鷗外文学のアクチュアリティ――総括的考察、〈模倣〉と〈創造〉、その抗争様態をめぐって
Ⅵ 補論・森鷗外と〈子規の衣鉢〉――近代日本の亡失された水脈、あるいは、ホーリズムの方へ


●著者紹介(五十音順)

井戸田総一郎(いとだ・そういちろう) 1950年生まれ。明治大学文学部教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程満期退学。アーヘン工科大学大学院文学研究科においてDr.phil.の学位取得。専攻、ドイツ文学。主著、"Theorie und Praxis des literarischen Theaters bei Karl Leberecht Immermann in Düsseldorf 1834-1837"(1990, Carl Winter Universitätsverlag, Heidelberg)、"Вerlin und Tokyo-Theater und Hauptstadt"(2008, iudicium Verlag München, 第15回連合駿台会学術賞受賞)、『演劇場裏の詩人 森鷗外――若き日の演劇・劇場論を読む』(2012年、慶應義塾大学出版会)。その他論文多数。

大石直記(おおいし・なおき) 1957年生まれ。元明治大学文学部教授。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程後期中途退学。慶應義塾大学より博士号(文学)取得。専攻、日本近代文学。主著、『鷗外・漱石――ラディカリズムの起源』(2009年、春風社、第18回連合駿台会学術賞受賞)、森鷗外研究会編『森鷗外と美術』(共著、2015年、双文社)等。その他論文多数。

合田正人(ごうだ・まさと) 1957年生まれ。明治大学文学部教授。東京都立大学大学院博士課程中途退学。専攻、思想史。主著、『思想史の名脇役たち』(2015年、河出書房新社)、『幸福の文法』(2013年、河出書房新社)、『レヴィナスを読む』(2011年、ちくま学芸文庫)。訳書、E.レヴィナス『存在の彼方へ』(1999年、講談社学術文庫)等。