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三木清歴史哲学コレクション 


●西田哲学の流れを汲む歴史哲学

カント、ヘーゲル、マルクスらの成果を批判的に総合した独自の立場。 「過去の事実としての歴史」と「それの叙述としての歴史」と「その行為をすることの歴史性」の重層的な関係から、時代を変革する歴史哲学の諸問題を示す。

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著者 三木清
書名 三木清歴史哲学コレクション
体裁・価格 A5判上製 352p 本体価格5900円(税別)
刊行日 2012年9月30日
ISBN 978-4-906917-05-1 C0010


●著者紹介

三木 清 (みき・きよし)

1897年生、1945年歿。第一高校在学中に西田幾多郎の『善の研究』に接し、西田のいる京都帝国大学哲学科へ進学。京大在学中は波多野精一、田辺元の指導をも受け、大学院に進んで歴史哲学の研究を深める。ドイツ留学(リッケルト、ハイデガーに師事)、フランス留学を経て法政大学哲学科主任教授となる。岩波書店の企画・編集に参画。1945年、警視庁に検挙され、拘置所で獄死。代表的著作に『パスカルに於ける人間の研究』、『歴史哲学』、『哲学入門』、『構想力の論理』などがある。



●西田哲学と本書の関係について

西田に学んだ三木は、根本的な哲学的課題を継承し、それを三木独自のフィールドで果たしていったといえるでしょう。主体と客体は分離したものと考える従来の「論理」の限界をのりこえて、行為と物の切り離しえなさを論理化しようとする「新しい論理」への試み。それを歴史の問題として哲学的に考察した仕事が三木清の歴史哲学です。「歴史」あるいは「歴史性」という問題は、西田哲学でも一つのキーワードになってはいるものの、まとまった著作としては主題化されていません。その問題に三木は相当量の著述をもって取り組みました。その成果をまとめたものが本書です。



●目 次

I 歴史哲学
 第1章 歴史の概念
 第2章 存在の歴史性
 第3章 歴史的発展
 第4章 歴史的時間
 第5章 史観の構造
 第6章 歴史的認識
 拙著批評に答う

II
 歴史的意識と神話的意識
 人間学と歴史哲学
 理論 歴史 政策
 歴史主義と歴史
 ヘーゲルの歴史哲学
 批判哲学と歴史哲学
 歴史的因果律の問題