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イスラーム概説

イスラームとは何を考え、何を実践するものなのか?

十数言語に翻訳される、世界で最も定評ある正確な入門書。 クルァーン(コーラン)からの引用をまじえ、キーコンセプトを具体的にバランスよく紹介。

イスラーム諸学に精通したムスリム法学者が、パリ・イスラーム文化センターの求めに応じ、一般向けの文明紹介として書き下ろした名著。イスラームの日々の行ないの実際と、イスラームの歴史を具体的に詳述。

書き手の問題関心に限られたイスラーム入門書が多いなか、最高水準の知識と、長年の西欧生活で体得した「他者の視線」を兼備した、稀代の総合的概説書。

   



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著者 ムハンマド・ハミードッ=ラー
訳者 黒田美代子
書名 イスラーム概説
体裁・価格 四六判並製 448p 本体価格2800円(税別)
刊行日 2005年7月15日
ISBN 4-902854-06-6 C1014


著者紹介 ムハンマド・ハミードッ=ラー(Muhammad Hamidullah) 

1908年インド生まれ(2002年歿)。インドのイスラーム学の中心地ハイデラバードのオスマーニーヤ大学で基礎的諸学を修めたのち、ドイツのボン大学で博士号取得(イスラーム国際法研究)。インド帰国は政治的混乱のため果たせず、1948年、パリに赴きフランス高等学術研究所(CNRSF)の会員に。1996年のアメリカ移住までフランスで旺盛な研究・教育活動を続ける。アメリカにおいて他界するまでに、英・独・仏語、アラビア語、ウルドゥ語等で40冊の著作、約700の論文を残し、教育面では長らく客員教授を務めたトルコで多くの優れた弟子を育成。

専門のイスラーム国際法では、預言者ムハンマドと四代正統カリフの事績についての厳密な考証を基に、初期イスラームの各種政治的文献の整理、重要なシャイバーニーの著作の分析を行なう等、一級の研究成果を上げる。その他、業績は多岐にわたり、同時に声価の高いクルァーン(コーラン)の仏訳等があるが、とりわけ『イスラーム概説』は刊行当初から人々の高い評価を受け続けている。自らアラビア語の原典を深く渉猟してえられたイスラームに関する一級の知識と、長い西欧世界の滞在により体得された他者の目とが織りなされ結実した『イスラーム概説』は、この主題に関する稀代の著者による得がたい著作といえる。本書はパリのイスラーム文化センターの要請によりフランスの読者のために書かれた入門書だが、その後、英語、ドイツ語で別の版が作られ、現在では十数言語に翻訳されている。


訳者紹介 黒田美代子 (くろだ・みよこ)

前駒沢女子大学教授。主要著書、『商人たちの共和国――世界最古のスーク、アレッポ』(藤原書店)『イスラーム事典』(共著・東京堂出版)『イラク戦争への百年』(共著・書肆心水)。主要訳書、『チュニジア私的関係法』(国際大学中東研究所)


目 次

第1章 イスラームの預言者――伝記

第2章 イスラームの根本的教義の維持

第3章 人生に関するイスラームの概念

第4章 信仰と信条

第5章 イスラームの信仰生活と宗教儀式

第6章 精神的生活の開発

第7章 道徳の体系

第8章 イスラームの政治組識

第9章 イスラームの司法制度

第10章 イスラームの経済制度

第11章 ムスリムの女性

第12章 イスラームにおける非ムスリムの地位

第13章 諸学芸にたいするムスリムの貢献

第14章 イスラーム通史

第15章 ムスリムの日常生活

付録

人物注

見出索引(五十音順・ページ順)



詳細目次

●第1章 イスラームの預言者――伝記

神の概念
アラビア
宗 教
社 会
預言者の誕生
騎士道的団体
宗教的意識の覚醒
啓 示
使 命
社会的排斥
昇 天
マディーナヘの移住
共同体の再編成
狭量さと不信心にたいする闘い
和 解

●第2章 イスラームの根本的教義の維持

維持の手段
クルアーンの歴史
クルアーンの内容
ハディース
公的記録
預言者の時代の編集
預言者の教友時代の編集
ハディース記録の禁止
後の世紀

●第3章 人生に関するイスラームの概念

イスラームのイデオロギー
神にたいする信仰
社 会
国 家
経済的な展望
自由意志と宿命

●第4章 信仰と信条

神(アッラー)
天 使
天啓の書
アッラーの使徒たち(預言者たち)
終末論
宿命と自由意志

●第5章 イスラームの信仰生活と宗教儀式

礼拝と断食
巡 礼
ザカート税

●第6章 精神的生活の開発

スッファ
神秘主義の本質
神の満足
特殊な業

●第7章 道徳の体系

イスラーム固有の特徴
道徳の基礎
罪と贖罪
戒告(禁止命令)

●第8章 イスラームの政治組識

国 籍
普遍化の手段
カリフ職
国家の任務
政治形態
諮問審議
外 交

●第9章 イスラームの司法制度

ムスリムによる特別の貢献
法 学
行為のさいの意図
国家の成文憲法
一般国際法
ムスリム法典の一般的特徴
法哲学
制 裁
立 法
法の運営
法の起源と発展

●第10章 イスラームの経済制度

相 続
遺 言
公共財産
国家経費
特別税
社会保険
賭 博
貸与金の利子
統 計
日常生活

●第11章 ムスリムの女性

女性の義務
女性の権利

●第12章 イスラームにおける非ムスリムの地位

義務の神的起源
基本的概念
預言者の実践
後代の実践
改 宗
聖 戦

●第13章 諸学芸にたいするムスリムの貢献

一般的態度
宗教学及び哲学
新たな学問
法 律
地理学と地勢学
天文学
自然科学
医 学
光 学
鉱物学,機械学等
動物学
化学と物理学
数 学
芸 術

●第14章 イスラーム通史

正統カリフ
ウマイヤ朝
アッバース朝
インド
アンダルシアのカリフ統治
東アジアと東南アジア
アフリカ
現代世界

●第15章 ムスリムの日常生活

誕 生
若年の頃の生活
結 婚

一般的慣習
食料と飲料
衣装と髪形
礼拝と沐浴
いくつかの特例
礼拝のさいの種々の姿勢
法学派による相違
礼拝の防害
一般的問題
葬儀の礼拝
病気と旅行
礼拝の時間
礼拝はなぜアラビア語でなされなければならないか
何ゆえに太陰暦を用いるか







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