Shoshi Shinsui

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生田長江批評選集  超近代とは何か  1 新と旧 2 信と善 (全二巻)

国家主義に堕する前の初期 「超克派」――癩のツァラトゥストラ生田長江かく語りき

近代の超克の核心は何か? 超近代主義は反動・逆行か? ――元祖「超克派」からの回答。

第1巻(新と旧)……新事物崇拝イデオロギー批判。
第2巻(信と善)……宗教性・解放主義・性差別論の審問。

文芸+社会批評家であり、日本初のニーチェ全集を個人完訳で果たした生田長江の「超近代派」論集。

*関連書 ニイチェ/生田長江訳『文語訳 ツァラトゥストラかく語りき』のページへ


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著者 生田長江
書名 生田長江批評選集 超近代とは何か 1 新と旧 2 信と善
体裁・価格 第1巻 A5判上製 256p 本体価格3700円(税別)
体裁・価格 第2巻 A5判上製 256p 本体価格3700円(税別)
刊行日 2009年1月20日
ISBN 第1巻 978-4-902854-53-4 C0095
ISBN 第2巻 978-4-902854-54-1 C0095


◎著者紹介 生田長江 (いくた・ちょうこう)

本名弘治。1882年生まれ、1936年歿。文芸批評家、社会批評家、翻訳家。東京帝国大学哲学科卒。日本初の『ツァラトゥストラ』全訳を1911年に森鴎外の序文を付して刊行。個人完訳で日本初のニーチェ全集10巻(新潮社、1916‐29年)を刊行し、のち新訳決定版12巻(日本評論社、1935‐36年)を刊行。著作に評論集『超近代派宣言』ほか多数。訳書にトルストイ『アンナ・カレニナ』ホメロス『オデュッセイア』ダンテ『神曲』など。

◎本書について

本選集は、生田長江の批評文のうち後期の約15年間(1920年以降)に発表されたものから「超近代」の論点に関わる文章を選んで集めたものである。『超近代派宣言』(1925年、至上社刊)所収のものを中心に、その大部分(24篇中の19篇)と、その他の16篇を収録した。
第一巻の巻頭に生田長江の仕事を簡単に紹介しつつ批評した三木清著「生田長江氏」を収録し、第二巻の巻末には生田長江略年譜を附録した。


◎各巻目次

各篇を括ったI, II, IIIの分類と文言は本書発行所によるものであり、各篇のサブタイトルのうち、( )で括ったものは、本書発行所が内容紹介として補ったもの、元々あった(サブタイトルとしては長きに過ぎる、あるいは明快さを欠いた)サブタイトルを廃して本書発行所が付け直したものである。


…… 第1巻 新 と 旧 ……

生田長江氏 (三木 清)
序章 自由と思想と現在の一瞬と


I 新 と 旧

「新しい」「旧い」の問題
「近代」派と「超近代」派との戦
超近代派としての重農主義芸術 ――(農村のための地方的小都市と世界的大都市のための農村と)
農村問題断片 ――(都会の農村搾取にみる近代的階級化の構造)
一般的に外国語を学ばしめることの愚劣さ ――(および国営翻訳出版事業、そして国際版権条約の不均衡性)
英雄崇拝は笑うべきか ――(獣的にして神的なる人間性)
文壇の新時代に与う ――(全体性から離れた細部的で風変わりな表現技巧について)
序にもう少し新しく ――(自称「新時代」者の言説傾向について)


II 東洋性・日本性と世界史の局面

東洋人の時代が来る
徹底的破壊力としての東洋文化 ――(資本主義制度の根本的克服のための)
最終的文化綜合者としての日本 ――(全人類的新文化創造への日欧文化融合)
驚嘆すべき単純化 ―― 日本固有の美に就いて
ニーチェ雑観 ――(日本的なものと仏教的なものをめぐって)


III 反時代的文芸考

一般群衆と文壇的群衆と
文芸家と文壇家
日常生活を偏重する悪傾向 ――(天才者を凡人化することについて)
流行児、問題にされることなど


…… 第2巻 信 と 善 ……

序章 何故鳶が鷹を生むか ――(全人格的優劣は遺伝しない)


I 宗教性の審問

宗教その物としての大乗仏教対大乗キリスト教 ―― 附、二度目の宗教改革としての近世社会主義思想
虫のいい「人類」  その他
無抵抗主義、百姓の真似事など
宗教的な履歴書一通
現代を指導し得べき宗教的偉人 ――(その具有すべき芸術家的性格)
難行苦行を排す ―― 中道こそ最も仏教的な実践道


II 解放主義の審問

所謂人道主義改造論者の不徹底
ブルジョアは幸福であるか
マルキシズム自体の阿片性 ―― 反宗教運動者等への一逆撃
ルンペンの徹底的革命性 ―― 及び宗教その物としての教祖的精神
ルンペンの問題
逆境は冷酷にするか ―― ルンペンの問題への一補遺
復讐的革命と宗教的革命 ―― 復讐好きな人々だけがマルキシズムに堪えられる


III 性差別論の審問

家庭保存の新論拠 ―― 大抵の社会主義的家庭観に反対して
新貞操論 ――(恋愛享楽の必要条件として)
婦人解放論の浅薄さ
山川菊栄夫人への反駁 ―― 「婦人非解放論の浅薄さ」について
恋愛の意義 ――(性慾および結婚との関係における)

(附録) 生田長江略年譜







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