Shoshi Shinsui

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内村鑑三小選集

愛国心をめぐって
 普遍の愛と個別の愛


人類愛と自国愛。 二つのものか、一つのものか?

二つのJ(JesusとJapan)への愛に生きた内村鑑三のロジックから考える、普遍愛と個別愛の両立性、国と道徳の関係性、国の大小、その盛衰。

「愛国心について」「非戦論と無抵抗主義について」「日本について」「国について」「近代人について」「伝統思想と武士道について」の構成による、愛国心をめぐってのエッセー集。

   



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著者 内村鑑三
書名 内村鑑三小選集 愛国心をめぐって 普遍の愛と個別の愛
体裁・価格 A5判上製 224p 本体価格2500円(税別)
刊行日 2006年12月10日
ISBN 4-902854-23-6 C0095


著者紹介 内村鑑三 (うちむら・かんぞう)

1861(文久1)年生、1930(昭和5)年歿。キリスト教伝道者、聖書学者、評論家。無教会キリスト教(教会の無い者の教会)を唱えた。

高崎藩士の子(父・宜之、母・ヤソ)、江戸生まれ、長男。父は高崎藩きっての儒学者。満五歳のとき、藩の軍制を洋式に改革することを主張した父が高崎に謹慎を命ぜられ家族で高崎に移る。1873(明治6)年上京、有馬私学校、東京外国語学校(東京英語学校、同級学友に新渡戸稲造)に学び、1877(明治10)年、札幌農学校第二期生(官費生)として北海道に行く(同級学友に新渡戸)。クラークが前年に残した「イエスを信ずる者の誓約」に署名、翌年ハリスにより受洗(自選クリスチャンネーム、ヨナタン)。同校では動物学・水産学を特に修める。同校卒業後、官費生の約束に従い開拓使御用係、札幌県御用係として勤務(漁業調査および水産学研究、論文執筆)。のち農商務省水産課に勤務したが、1884(明治17)年、渡米、エルウィンのフィラデルフィア精神薄弱児養護院で看護人として働く。アマスト大に移り、シーリー総長の指導で回心を体験、信仰主義(行為主義、律法主義に対する)に立つ。同大卒業後、ハートフォード神学校進学。

1888(明治21)年、帰国。新潟の北越学館に就職するが、紛争のため四ヶ月で辞職。帰京し、水産伝習所、明治女学校、東洋英和学校などの教職につく。のち、第一高等中学校の教員となるが、1891(明治24)年、不敬事件(教育勅語奉読式での奉拝姿勢不十分)のため退職。大阪の泰西学館、熊本英学校の教職などを経て、京都で著作活動、『基督信徒の慰』『Japan and the Japanese』『How I Became a Christian』など多数を出版。名古屋英和学校の教職を経て、1897(明治30)年、黒岩涙香の誘いで『万朝報』入社、英文欄主筆。翌年同社を退社し、その翌月、主筆として『東京独立雑誌』を創刊。角筈(現東京新宿)の女子独立学校校長就任。『東京独立雑誌』廃刊後、1900(明治33)年、主幹内村鑑三の雑誌『聖書之研究』を発刊し、死に至るまで継続。翌年、雑誌『無教会』発刊。直接伝道としては自宅で角筈聖書研究会を運営。『万朝報』英文欄以来問題としていた足尾鉱毒反対運動にも関与。日清戦争時には可戦論を唱えていたが、日露戦争時には非戦論を唱える(再入社していた『万朝報』を非戦論のため退社)。1907(明治40)年、角筈と同町内の柏木に転居、今井樟太郎の寄付金で今井館を建て、聖書研究会を運営、無教会主義キリスト教の本拠とし、以後、『聖書之研究』発行と伝道活動に生涯をおくる。

主要著作に、1893(明治26)年『基督信徒の慰』、1895(明治28)年『余は如何にして基督信徒となりし乎(How I Became a Christian)』(英文)、1908(明治41)年『代表的日本人(Representative Men of Japan)』(英文。Japan and the Japaneseの改版本。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮を紹介)。

著作集に、1932年発刊『内村鑑三全集』(20巻・岩波書店)、1953年発刊『内村鑑三著作集』(21巻・岩波書店)、1960年発刊『内村鑑三聖書注解全集』(17巻・教文館)『内村鑑三信仰著作全集』(25巻・教文館)『内村鑑三日記書簡全集』(8巻・教文館)『内村鑑三英文著作全集』(7巻・教文館)、1981年発刊『内村鑑三全集』(40巻・岩波書店)。




目 次

 序 私の愛国心について


愛国心について

  国と人とを救う者

  イエスの愛国心

  奉公の道

  キリスト教と愛国心

  愛国心の欠乏

  愛国と信仰


非戦論と無抵抗主義について

  無抵抗主義の教訓

  余が非戦論者となりし由来

  非戦論の原理


日本について

  世界の日本

  死活の岐

  主義の腐れやすき社会

  日本人と金銭問題

  義 理

  埋葬の辞

  すでに亡国の民たり

  坊主の必要

  日本人の注文――無神無霊魂説の一節

  困った国

  山桜かな

  日本国の大困難

  日本人とキリスト教

  得まほしきもの――日本人のキリスト教

  シナと日本

  浅い日本人

  地理と歴史

  日本の天職

  偉大性の養成

  第一番に成る事


国について

  興国と亡国(『興国史談』第一回)

  デンマーク国の話――信仰と樹木とをもって国を救いし話

  東北救済策

  木を植えよ

  旧友オランダ

  対米所感

  なろうべき国

  拡張の横縦


近代人について

  近 代 人

  近代人について

  近代人の神

  近代人とキリスト信者

  近代人の愛とキリスト信者の愛

  近代主義とキリスト教

  近代人気質二つ

  自分と他人


伝統思想と武士道について

  キリスト教と仏教および儒教

  仏教対キリスト教

  武士道とキリスト教(1)

  武士道とキリスト教(2)

  武士道とキリスト教(3)

  武士道とキリスト教(4)

  武士道とキリスト教(5)




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