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仏教哲学の根本問題

碩学の濃密な仏教理論入門

キータームの有機的連関が描く、仏教思想の全体像。仏徒でもある近代日本仏教アカデミズムの開拓者が、脱迷信の近代的批判にたえる明晰な叙述により、仏教の根本キータームを有機的に解説する。仏教の「全体を貫く基本的な考え方=哲学」のハンドブック。(上段本文11ポイント大活字版)

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著者 宇井伯寿
書名 仏教哲学の根本問題
体裁・価格 A5判上製 288p 定価5940円(本体5400円+税10%)
刊行日 2014年1月30日
ISBN 978-4-906917-24-2 C0015

●宇井伯寿 既刊書 『仏教経典史』 『東洋の論理 空と因明』 『仏教思潮論』 『禅者列伝』 『インド哲学史』

●著者紹介

宇井伯寿 (うい・はくじゅ)

1882-1963。愛知県出身。インド哲学者、仏教学者。曹洞宗の僧。東京帝国大学文科大学卒業後、ドイツ、イギリスに留学。曹洞宗大学(現駒澤大学)、東北帝国大学、東京帝国大学の各教授を歴任。豊富な文献的知識をもとに緻密で周到な文献学的考証を行う学風で知られ、その業績は学界に大きな影響を与えた。

研究範囲はインド六派哲学から中国・日本の仏教までの広きにわたるが、なかでも初期仏教研究、唯識思想研究を中心とした。著作は前期の代表作『印度哲学研究』6巻、後期の代表作『仏教汎論』2巻のほか、『印度哲学史』、『禅宗史研究』、『摂大乗論研究』など多数。多田等観らとの共著で『西蔵大蔵経総目録』6巻(続刊含め全12巻)もある。弟子に中村元ら。



●目 次

第一 因果の理
第二 事 と 理
第三 理 と 智
第四 信と宗教心
第五 無我と空
第六 善 と 悪
第七 生死と涅槃
第八 仏教の特色