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共にあることの哲学
フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編


●格差と分断の危機に瀕する現代世界を根本的に問う二巻企画

澤田直・岩野卓司・湯浅博雄・合田正人・増田一夫・坂本尚志・藤田尚志による、サルトル・バタイユ・レヴィナス・ブランショ・ナンシー・デリダ・フーコー・ドゥルーズをめぐる共同体論。21世紀の世界で人間が共にあることの意味と困難と可能性を、フランス現代思想ならではの根源的な視点から問い直す。

第2巻 状況・実践編 近刊
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編者 岩野卓司
著者 澤田直・岩野卓司・湯浅博雄・合田正人・増田一夫・坂本尚志・藤田尚志
書名 共にあることの哲学 フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編
体裁・価格 A5判上製 288p 本体価格3300円(税別)
刊行 2016年4月
ISBN 978-4-906917-53-2 C0010


●目 次

I

序 共同体を考えるために ……岩野卓司
共同体、そしてアイデンティティのことなど――サルトルとナンシーを出発点として ……澤田直
宗教を不可能にする宗教性、共同体を不可能にする共同性――バタイユによるアセファル共同体 ……岩野卓司
国家のような共同体に抗する共同性について――ブランショ、バタイユの思索から発して ……湯浅博雄
血の行方――レヴィナスと「共同体」「資本主義」の問い ……合田正人

II

忌避される共同体――デリダと主権の脱構築 ……増田一夫
「他者とともにあること」の歴史性――フーコーと共同体の問い ……坂本尚志
にぎわう孤独――ドゥルーズと共同体の問題 ……藤田尚志


●著者紹介(50音順)

岩野卓司(いわの・たくじ) 1959年生まれ。明治大学教授。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程満期修了、パリ第4大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、思想史。主著、『ジョルジュ・バタイユ――神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』(2010年、水声社)、『贈与の哲学――ジャン=リュック・マリオンの思想』(2014年、明治大学出版会)。訳書、J.デリダ『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(共訳、2006年、岩波書店)、D.オリエ『ジョルジュ・バタイユの反建築――コンコルド広場占拠』、(共訳、2015年、水声社)等。

合田正人(ごうだ・まさと) 1957年生まれ。明治大学教授。東京都立大学大学院博士課程中途退学。専攻、思想史。主著、『思想史の名脇役たち』(2015年、河出書房新社)、『幸福の文法』(2013年、河出書房新社)、『レヴィナスを読む』(2011年、ちくま学芸文庫)。訳書、E.レヴィナス『存在の彼方へ』(1999年、講談社学術文庫)等。

坂本尚志(さかもと・たかし) 1976年生まれ。京都薬科大学准教授。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻二十世紀学専修博士課程研究指導認定退学、ボルドー第3大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、20世紀フランス思想史。主要論文、「「他者の統治」から「自己の統治」へ――1980年代初頭におけるミシェル・フーコーの思想の変容」(2013年、『関西フランス語フランス文学』19号)、「哲学の外へ――パレーシアの歴史を書くフーコー」(2014年、『フランス語フランス文学研究』104号)等。

澤田直(さわだ・なお) 1959年生まれ。立教大学教授。パリ第1大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、思想史、フランス語圏文学。主著、『〈呼びかけ〉の経験――サルトルのモラル論』(2002年、人文書院)、『新・サルトル講義』(2002年、平凡社)、『ジャン=リュック・ナンシー』(2013年、白水社)。訳書、J.-P.サルトル『言葉』(2006年、人文書院)、『自由への道』(共訳、2009-11年、岩波文庫)、J.-L.ナンシー『自由の経験』(2000年、未來社)、F.ペソア『新編不穏の書、断章』(2013年、平凡社)等。

藤田尚志(ふじた・ひさし) 1973年生まれ。九州産業大学准教授。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程満期修了、リール第3大学大学院哲学研究科博士課程修了。博士(哲学)。専攻、フランス近現代思想。主著、『愛・性・家族の哲学』全3巻(宮野真生子共編著、2016年、ナカニシヤ出版)、『『物質と記憶』を解剖する――ベルクソンと現代知覚理論・時間論・心の哲学』(仮題、平井靖史・安孫子信共編著、2016年秋刊行予定、書肆心水)、『反「大学改革」論』(共著、2016年、ナカニシヤ出版)等。

増田一夫(ますだ・かずお) 1954年生まれ。東京大学大学院教授。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程単位取得退学。専攻、フランス思想、フランス地域文化研究。主著、『カール・シュミットと現代』(共著、2005年、沖積舎)。論文、「デリダ 初めに――存在論的差異と存在者的隠喩」(2015年、『現代思想』43-2)。訳書、J.デリダ『マルクスの亡霊たち』(2007年、藤原書店)等。

湯浅博雄(ゆあさ・ひろお) 1947年生まれ。獨協大学特任教授。東京大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学博士課程単位取得、パリ第3大学大学院仏文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻、仏文学・思想。主著、『バタイユ――消尽』(2006年、講談社学術文庫)、『応答する呼びかけ』(2009年、未來社)、『翻訳のポイエーシス』(2012年、同)。訳書、G.バタイユ『宗教の理論』(2002年、ちくま学芸文庫)等。