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極東動乱 出先外交経験秘話――葛藤するロシア、中国、韓国、日本
林権助[著](岩井尊人編著)

極東地政学問題の原型、ロシア/中国/朝鮮/日本、そしてそこへの英米の関与

対韓工作の三人男(桂太郎、小村寿太郎、林権助)と称された、駐韓・駐支公使。事なかれ主義官僚の枠を超えた政治判断と人情、本省との距離感、軍部との微妙な関係、そして折衝のセンスとテクニック。くだけた語りで、後代の常識からは批判される行為についても主体的に証言し、当時の空気を生々しく伝える一級の史料。

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造本 A5判上製 256p
価格 定価6930円(本体6300円+税10%)
刊行 2022年5月
ISBN 978-4-910213-26-2 C0020

目 次

第一部 就職以前
生い立ち
城 山

第二部 日清戦争、日露戦争、韓国保護国化
日清戦争の起こるころ
北清事変のあとさき
日露の危機孕む
朝鮮の文化を拓く
日露戦争の火蓋を切る
対韓国策二千年の懸案成る
日露戦争のごみ掃除

第三部 世界大戦と新中国
橄欖の花を七度見る
支那へ三度のご奉公

第四部 世界大戦戦後処理からワシントン体制へ
欧洲大戦の後始末に立ち会う
紫煙余談 世界の癌を打診する

林翁の自叙伝を綴る(岩井尊人)
付録 日露戦役当時の追懐

本書に登場する人名抄
索 引

●著者紹介

林権助(はやし・ごんすけ/1860-1939)外交官。1907年男爵。帝国大学法科大学政治科卒業、1887年外務省入省。芝罘副領事、仁川領事、上海領事、ロンドン領事、イギリス公使館勤務、韓国公使、清国公使、イタリア大使、中国公使、関東庁長官、イギリス大使、国際連盟日本代表、宮内省式部長官、枢密顧問官、東洋文庫理事長を歴任。