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日米開戦 最終交渉の経験と反省――駐米大使の回想日録と戦後処理
野村吉三郎[著]

国政における外交の意味を問う近代日本最大の経験。
交渉の最前線、当事者の歴史的証言。


真珠湾攻撃と前後した対米最終回答を宣戦布告とする、今なお広くみられる誤解についても終戦翌年には事実を公にした重要文献。今日多方面から明らかにされている関連史実に照らして、外交交渉の最前線で行われていた折衝はいかなる意味があったのかを反省する基本史料。ルーズヴェルト大統領とは九回、ハル国務長官とは六十余回に及んだ折衝の回想日録を中心とする『米国に使して――日米交渉の回顧』と、終戦直後の反省と課題を語った『アメリカと明日の日本――『米国に使して』の続篇』の合冊版。

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造本 A5判上製 320p
価格 定価7590円(本体6900円+税10%)
刊行 2021年10月
ISBN 978-4-910213-20-0 C0020


目 次

在ワシントン日米交渉要約

米国に使して――日米交渉の回顧

前 篇
ルーズヴェルト大統領及びハル国務長官のこと
開戦前後における米国政治の傾向
余の駐米大使就任に就いて
出発前における日米関係に対する私見
本邦出発、ワシントン到着前後のこと
着任当時ワシシトンにおける外国代表の空気

中 篇 会談日誌抜萃
ルーズヴェルト大統領及びハル国務長官との会談に就いて
ルーズヴェルト大統領との第一次会見
ルーズヴェルト大統領との第二次会見
ルーズヴェルト大統領との第三次会見
ルーズヴェルト大統領との第四次会見
ルーズヴェルト大統領との第五次会見
ルーズヴェルト大統領との第六次会見
ルーズヴェルト大統領との第七次会見
ルーズヴェルト大統領との第八次会見
ルーズヴェルト大統領との第九次会見

後 篇
開戦後より出発までの米国国情
余の進退問題に就いて
帝国大使館員と開戦後の動静
ルーズヴェルト大統領夫人のこと
余の知る米海軍の諸提督

アメリカと明日の日本――『米国に使して』の続篇

1 三国同盟と日米関係
2 米国民の日本観と米国の発達
3 米国は日本の国際的信義をどうみていたか
4 日本の南進が及ぼした影響
5 日米開戦前夜
6 日米戦争の成り行き
7 近代戦の勝敗を決するもの
8 ソ連の対日戦参加
9 ポツダム宣言の日本への影響
10 賠償問題
11 米国の外交政策
12 米国の国防
13 米英ソ三国の動向
14 日本の将来


●著者紹介

野村吉三郎(のむら・きちさぶろう)1877年生、1964年歿。海軍軍人、外交官。1898年海軍兵学校卒業。1908年からオーストリア、ドイツ駐在武官。1914年から1918年駐米大使館付武官。パリ講和会議、ワシントン海軍軍縮会議に全権随員として出席。軍令部次長、練習艦隊司令官、呉、横須賀鎮守府司令長官を経て、1932年第三艦隊司令長官。1933年大将。1937年予備役編入、学習院院長。1939年外相。1940年駐米大使(1941年赴任)。1944年枢密顧問官。1946年公職追放。1953年日本ビクター社長。1954年参議院議員。